会話情報学への工学的アプローチ(草稿)

会話情報学は,会話という我々にとって最もなじみの深い現象を理解し,人工知能技術などを使って拡張することを目指した研究分野である.会話情報学への工学的アプローチは後者に重点をおいたものであり,会話環境を拡張する技術,会話コンテンツの管理技術,会話に参加するエージェントの構成技術,拡張された会話環境の構成と応用技術,会話のアセスメント技術から構成される.
以下では,これまでの会話情報学への工学的アプローチでわかってきたことを進行中のことや展望も含めて概説する.

目次

1. 人工知能と会話知能
2. 現象としての会話の諸相
2.1 会話コミュニケーション,2.2 社会的文脈における会話,2.3 言語行為論
2.4 共同行為論
2.5 複数のコミュニケーションメディアの連携
2.6 話者交代システム
2.7 認知プロセス
2.8 物語と記憶
3. 会話システムの研究開発の歴史
4. 会話システムアーキテクチャと構成法
4.1 アーキテクチャ
4.2 情動コンピューティング
4.3 スクリプト言語/マークアップ言語
4.4 コーパスからの会話エージェントモデル構築
4.5 物語理解と生成
5. 会話知能の枠組み
6. 会話のためのスマートスペース
7. 会話のための映像技術
8. 会話の計測,分析,モデリング
9. 模倣学習
10. 認知デザイン
11. 会話の知に向けて
12. まとめ