人工知能について

人工知能は人間の知能をコンピュータなどの人工的な手段を用いて再現することを目指した研究分野である.Lispインタープリタは人工知能研究の有力なツールである.
1. 人工知能研究の歴史的発展

人工知能とは何か?この問いに対する最初の答えは,「知能をもつメカ」である.ここでいう「メカ」とは,さまざまなセンサーによって物理的あるいはメディア環境に存在する情報を取得し,いろいろな作業をするロボットのようなものを指す.コンピュータプログラムや,セカンドライフのようなバーチャル空間で訪問者の案内をしたり相手をしたりする,自律的なキャラクタのようなものも含まれる.
「人工知能とは何か?」という問いに対する第二の答えは,「心をもつメカ」である.心は知能を包含するものであり,社会知や感情知を含めると,知能と不可分である.
人工知能を作りたいという願望や試みは古来からあったが,本格的な研究はコンピュータの出現によってはじめて可能になった.人工知能(Artificial Intelligence)という名前のもとでの本格研究がスタートしたのは1956年のダートマス会議からである.爾来,発見的手法,知識表現と利用,機械学習などのパラダイムの下で,知能システムを構成するための基本仮説とその最初の実装が行われてきた.現在は,そうした試みがひと通り終わり,緻密な理論化と堅固なシステム化のステージに入っている.実際面では,限られた範囲なら人を上回るスーパー知能がすでに出現し,いまは,その範囲が広がりつつある.一方で,スーパー知能にもダークサイドがあることは忘れてはならない.スーパー知能の出現の本質的な問題は,ヒューマニティが危機にさらされることだ.よい心を持つメカとしての人工知能が求められるのはまさしくこの点においてである.
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